静かなゴールデンウィーク
ゴールデンウィークに先輩が立ち寄ってくれました。
「驚いた。これじゃあ、嫌になっちゃうよな」 これが先輩の第一声でした。
先輩の言葉を解説すると、
「水上にお客さんがいないのには驚いた」
「こんな状況じゃあ商売やっているのが嫌になっちゃうよな」
ざっと、こんな意味でしょうか。
今までも町は新聞や広報に 「ゴールデンウィーク期間中の来町者が約30%増」 だとか
「年間を通して来町者が10%アップ」 だとか、とにかく ”水上にお客様がたくさん来ています。”
という内容のアピールを繰り返しています。きっと今年も何%アップなんて新聞に載せるんでしょうね。
商工会は 「水上の何処にこんなにお客様がいるんだ!こんなにお客様が来ていればうちの会員さんはこんなに
苦労してない!」 と怒りあらわ。
町が来町者数に下駄を履かせたい気持ちも分からないではないけれど、今の時代はウソや隠蔽といった
類のものはけっこうバレバレになっています。
私の先輩が感じた閑散感を水上に来てくれたお客様も感じていることでしょう。
東電原発が放った放射能の風評被害が出てから水上はずっとこんな感じです。
町を責めるつもりもないし、我々商工会員の努力不足を指摘するつもりもない。みんな一生懸命やってますよ。
でも、一度去ったお客様を呼び戻すのは並大抵の事ではありません。
私達にはとても手の届かない大きな原因が横たわっているのを感じます。