水上の移り変わり

モツ煮家店主のブログ

こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。

水上はアウトドアが花盛りです。水上へいらしているお客様の半数以上がアウトドアの関係のお客様では

ないかと思われるくらいです。私が子供の頃は温泉街を下駄を鳴らして彷徨するお客様でいっぱいでした。

それから団体客全盛期になって大型バスが水上に溢れました。今は団体客って見ないですね。

日本が ”個” の時代に移っているというのが良くわかります。でも、昨今の世相を見るともしかしたら ”個”ではなく

 ”孤” の時代なのかもしれませんね。ちょっと寂しい話です。ついでに寂しい話をもう一つ。

水上のお菓子屋も随分減りました。いわゆる饅頭屋です。温泉饅頭なんてお土産の定番でしたが

私が知っている範囲で10軒くらいあった饅頭屋が今では半分です。時代に淘汰されたんですね。

弊社もそうですね、饅頭屋がもつ煮を作るんですから。生き残るためには時に変化が必要なようです。

 

私が生まれる前は、水上と言えばスキーで名を上げていたそうです。すぐ近くに ”大穴スキー場” がありますが

インターハイ発祥のスキー場、なんて看板が立ってます。今では見る影もありません。

水上のスキー場というのは規模が小さなものがほとんどです。私たちなどの世代は長い距離を一気に滑走しリフト乗り場に

着くやいなや、スキーを外してブーツのバックルを緩め 「ウォー」 とゲレンデの上に倒れこんで足の筋肉痛に声を張り上げたもんです。

水上のスキー場は小さいのでこれができません。私たちがスキー場に行くと言えば新潟や長野のスキー場の事でした。

最近、偶然にもそんな昔話をあるコンサルタントと会う機会があり、スキー場の今と昔を話して頂きました。

世の中なんてどう転ぶかわからないんですねー。スキー全盛期の頃はお世辞にも水上のスキー場は勝ち組とは言えなかった

そうですが、今ははっきりと勝ち組だそうです。 「えっ、こんなにお客さんが少ないのに?」 とコンサルに聞き返すと、

スキー人口自体が減っていて、私の言う長い滑走距離を持つ長野や新潟のスキー場の苦戦はこんなもんじゃない、との

事でした。今、スキー場に一番求められているものは交通アクセスであって大きなゲレンデではないそうです。

都心から短時間で行けて、しかも高速のICから近いというのが勝ち組スキー場の共通点だそうです。

だから、ノルン水上スキー場は勝ち組の一番手だ、と言われました。悪い気はしませんねー、地元を褒められるというのは。

さらに、ノルン水上スキー場は夜遅くまで営業しているので今のニーズにピッタリなんだそうです。

地元で見ているとノルン水上スキー場も経営者が変わったりして苦戦している時代もあったように思えますが

今では勝ち組の一番手に上げられるほど経営努力されているんですね。

このご時世に立派だと感心しました。

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