東電原発の風評被害はいつ終わる?
東電原発により群馬の県北地域に放射能がふりまかれてから3年が経ちます。
昨年辺りから徐々にお客様の数も回復してきたかな?
と思っていましたが風評被害前の水準の2~3割減のところで頭打ちの状態です。
ありがたい事に弊社は自社製造品である生大福やもつ煮の売上が回復してきています。
でも、一般の土産品である漬物や箱菓子などの売上は惨憺たる状況です。
こういう土産品の売上高は来客数に比例します。
なので、実際のお客様の数もまだまだ回復していないようです。
そういえばここのところ旅館さんのオーナーが変わったり民事再生したり、
中には廃業している旅館さんもあります。もう耐えきれなかったんですね。
特に風評被害で顕著な数字が出たのは果物の関係でした。
ここ群馬県の利根沼田地区では果樹園も盛んで特にリンゴには力を入れています。
しかし、同じ利根沼田地区なのに月夜野と沼田では明暗が分かれました。
月夜野では宅配の注文に間に合わないほど売れているようですが沼田では
馴染みのお客様さえ未だに帰ってこないようです。
理由は放射能です。
正しい情報をお客様へ提供するのは良い事です。
しかし、当初の放射能マップはお客様にとってあまりにショッキングだったのでしょう。
沼田地区の放射能レベルは確かに高かったです。でも今はそんなに高くないと思います。
これは日本人らしい行動で、放射能、放射能と騒ぎたてはしませんが、
黙ってその場所へは行かない。黙ってその地域の物は買わない。
大人の行動ですね。
弊社の辺りも今年は0.22(単位はマイクロシーベルトでしたか?)と表示されて除染対象では
なくなったのかなと思い役所へ問い合わせてみると、面で見た平均値であって0.23以上の
箇所もまだまだあるとの事でした。
沼田の例もあります。放射能についてお客様は見てないようで見ているのですね。
ちなみに、弊社へ出入りしている業者さんから果物関係は山梨が好調だと聞かされました。
「群馬と違って放射能がないですからね」
と普通に言われた時にはショックでしたが、これが消費者の本当の気持ちなんだと
現実を受けとめました。