挨拶、掃除、部活
表題は我が母校高崎商業のモットーです。
表向きには校歌にあるような、操守、進取の精神、といったお題目がありますが普段はあまり
お目にかかりません。普段は、挨拶、掃除、部活、この三つです。
私達がいた頃にはありませんでした。部活だけはその頃から力が入ってましたね。
私達がいた頃があまり良い学校ではなかったので、その矯正として始めたんでしょうね。
それにしても、挨拶と部活に力を入れて生徒の質を高めようというのはよくある話です。
ここに ”掃除” を入れたのは世の中を良く理解している立派な先生方がいたんだなあと感心させられます。
掃除がきちんと出来る子は、まず社会に出てもしっかりとした仕事をするでしょうね。派手なスタープレイヤーでは
ないけれど、そういう子がいる部署はきっちりと治まっているであろう事は想像に難くありません。
掃除の完成度でその人の人となりを判断するのは一つの尺度だと思います。
私の友人で東都のメガバンクに勤めていた者がおりました。誰もが知る一流企業です。
彼は毎朝誰よりも早く出社してトイレ掃除をしていたそうです。 ”俺はここで仕事をするんだ!”というのを
自分に分からせるためにやったと言っておりました。そのやる気の成果として頭取賞を何度もとったと言っておりました。
彼は自分の覚悟をトイレ掃除から具現化したわけです。
彼はもうそのメガバンクにはおりません。日本の一流企業ならぬ世界の一流企業にヘッドハンティングされました。
母校からの願いは高商から輩出される人間はそんな気概を持ってほしいという事なのでしょう。
ちなみに、うちの高商生はトイレ掃除が下手です。たまに私がやり直します。
同じ高商生でも違いますね。