幸せの瞬間
毎年の事ですが、年末に忘年会が続きました。
お酒の弱い私にはちょっと辛い季節です。
そんな中、ある忘年会で仲間から心温まる話を聞かせてもらいました。
宴席で無駄話に花が咲いている頃、彼が私に言いました。
「竹内さんは今までに心から、”幸せだなー”、って感じた時がありますか?」
私は、「これから幸せを実感する予定になってます」と答えました。
彼は続けます。
「私は今までに、2回、”幸せだなー”って感じた時があります。」
「1回は、高校を卒業して、”明日から部活をしなくていいんだー” と気が付いた時」
「もう1回は、娘が小さい時にだっこをしてブランコに乗った時です。
この時は、今までに感じた事がない幸せを感じました」
彼は、この娘さんとブランコに乗った時の幸福感が忘れられないらしく
一生懸命その時の幸せな感覚を私に伝えようと、言葉を代えては何度も何度も
繰り返し話していました。
彼が言うには、どこから湧き出てきたかわからない、今まで経験したことがない幸福感で、
彼はその感覚に「包まれた」と言っていました。
よほど幸せな瞬間だったんだろうなー、と察しはつくものの、
たぶん、その幸福感は娘さんを持った父親だけが感じることが出来るものなんだろうなー、
と何となく思いました。
だって、私は包まれたことないですから。冷たい親なんですかね。
まあ、しかし、その幸せと ”明日から部活をしなくていいんだー”、という幸せは
また別物だとは思いますが、その辺りを一括りにしているのは彼の愛嬌でしょう。
お陰様で、この日は私まで何かほのぼのとした感じをもらいました。
いい一日でした。