年越し蕎麦

モツ煮家店主のブログ

こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。

大晦日にちょっと贅沢をしてしまいました。

美味しいお蕎麦を食べたんです。

昨年の暮れに友人から 「蕎麦を進呈するから年越し蕎麦は準備しないでくれ」

と言われておりました。

凄く楽しみでした。1年を締めくくる一大イベントです。

なぜかと言えば、彼は将来 ”蕎麦屋になる” という夢を持っておりまして

その道へ修行に出ていた人なんです。今は訳あって別の職についております。

そんな人の蕎麦なんて食べた事がありません。

この歳になると蕎麦の善し悪しがだんだん理解できるようになって、そういう人が打った

蕎麦は普段お目にかかれない嗜好品だという事が分かってきます。

蕎麦って不思議ですね。20代の頃は蕎麦なんて食べませんでした。

蕎麦かうどんかを問われれば間違いなくうどんを食べていました。

30代も後半になった頃からでしょうか、蕎麦も良いかな?、なんて思い出したように

蕎麦を食べ始めました。そこからはずっと蕎麦です。理由は分かりません。

私だけではなく周りもみんな歳とともに蕎麦に移っているみたいですね。

それと、うどんには無い欲求が蕎麦にはあります。美味しい蕎麦を食べたいという

欲求です。出張先か何かで美味しいお蕎麦屋さんになんか当たると凄く幸せな

気分になります。

 

”子供には本物を見せなければいけない” なんてどなたかが言っておりましたが、

正しくその通りですね。

大晦日に頂いたその蕎麦を家族ですすっていると、上の子が言いました。

「蕎麦ってこんなに美味いんだ」 下の子は脇目もふらずに蕎麦に邁進して

います。私もカミさんも一口食べては 「美味いなー」 と感心するばかりです。

申し遅れましたが、件の友人は ”つゆ” も同封して届けてくれました。

また、そのつゆが美味い事この上なし!充分にダシが取ってあって、それでいて

くどくない。職人さんの技とはこういうものなんですね。

年の瀬に我が家の子供たちへ本物の蕎麦を食させる機会を頂いたのは

本当に幸運でした。これで子供たちも将来本物を出された時に 「この蕎麦は

美味い」 と言える違いの分かる男になれたと思います。

Mさん、ご馳走様でした。とても美味しかったです。

大晦日の出来事でした。

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