土曜日曜を知った友人

モツ煮家店主のブログ

私の高校の同級生で先生をやっているのが何人かいる。

彼らに共通しているのは部活動に熱心で生徒のために休まず学校に通っている事。

学校に行かない日はどこかに遠征に出ている時だ。

新聞などで部活動は先生方にほんの少ししか手当がつかないと読んだ事がある。

だけど私の同級生からそれについての不満を耳にした事はない。

出来の悪い同級生ではあるがお世辞抜きで、偉いなー、と思う。

考えてみると彼らは高校時代とやってる事が変わらないようだ。

変わったのは習う立場から教える立場になったという事。

みんな奥さんもいるし子供もいる。

傍から見ていて「大変だろうなー」と思っている。

そのうちの一人が彼が担当するべき部活のない学校に赴任した。

最初は「気が抜けたようだ」と戸惑っている様子だったが、

久しぶりに会うと、

「世間には土曜日曜っていうもんがあったんだよなあ-、

この歳になってやっとわかったよ」

と言っていた。

やはり部活がなくて寂しいのかなと思い

「また次の赴任先で突っ走れるだろ」

と励ますと、

「土日の味を覚えちゃったから、元に戻れるかなー?」

と、かえって不安を口にしていた。

「神様がくれた休みだからちゃんと貰っとけ」

と、誰かが言うとみんなうなずいていた。

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