六本木のマック
学生時代のある夜の話です。
「今からマクドナルドに行くぞ」と夜中に電話で起こされて
間もなく仲間の軽自動車が私のアパートの前に乗り付けました。
それから、さらに仲間のアパートを回り、総勢4人でマクドナルドに向かいました。
確か、当時はまだ「マック」と呼んでなかったと思います。
我々のアパートは経堂や豪徳寺、喜多見、祖師谷。いわゆる世田谷組です。
でも、なぜか向かったマクドナルドは六本木のマクドナルド。
よく覚えていませんが、きっと「六本木にくりだそうぜ!」なんて話だったでしょう。
私の仲間はどちらかというと下町の系統で、イカしてない連中です。
イカしてないから、「六本木にくりだそうぜ!」なんて言葉が出てきます。
夜中に男4人が軽自動車に乗って六本木のマクドナルドに行って
買い物したのがポテトの小を1個。1人に1個じゃありません。
4人で1個。
あの晩は、Tが「今日は俺がおごるから」と言っていたのでした。
確かにおごってもらいましたが、落ちまでつけてくれるとは思いませんでした。
ふと、あの当時のことを思い出したので書いてみました。