ベジブロス
新商品の試作でダシに使うベジブロスを何度も作っています。
農場経営者やシェフから教えを請いながら試行錯誤の毎日です。
先生方から「基本だ」と言われたベジブロスが、玉ねぎとにんじんとセロリ。
ちょっと煮込めばコンソメスープのいい香りがしてきます。
しかし、ここまで来るといつも思う事があります。
それは、セロリを入れるという発想は誰がしたんだろう? という事。
玉ねぎやにんじんは思いつく人もいるであろうと不思議には思いませんが、
ここにあの香りの強いセロリを入れようと考えた人は凄いと思います。
何度も何度も試作を繰り返してセロリという発想に至ったのか、
それとも、コーヒーの起源が山火事であったと言われるような偶然に出遭ったのか、
はたまた、清酒ができたとされる濁り酒に灰をぶち込むような事件があったのか?
新商品の試作をしているんですが、私の思考はいつもここでわき道にそれてしまいます。
そして、最後に漢方薬の始まりと効き目の確かめ方ってどうやったのだろう?
というところに行き着きます。
新製品の試作がなかなか進まないのはこういう理由があるんです。
だって、漢方薬って飲み続けてだんだん効果が出てくるもんじゃあないですか。
最初に試した人はどうなんでしょう?
漢方薬ってたくさんありますよね?
もしも毒になるものを飲んでたら死んじゃいますよ。
いや、どんな効果があるのか確かめる段階で亡くなった方もいるはずです。
数ある漢方薬が確立されるまでの道のりって大変だったんだろうなー。
というふうに勝手に頭が進むので新商品の開発がどんどん遅れていくのです。
ベジブロス - コーヒー豆 - 清酒 - 漢方薬。
私の頭は今日も回っています。