スズメバチが巣を作りました
自宅にスズメバチが巣を作ったとカミさんが喧しい。
こともあろうに巣の場所はエアコンの室外機の中だという。なんとまあ。
「早く取れ、早く取れ!」と五月蠅いので、昨晩室外機の中に殺虫剤をまいた。
翌日、室外機の中で数匹のスズメバチがご臨終していたそうな。
スズメバチに刺されると酷い事になるというのはよく聞く。
アナフィラキシーショック、と言いましたか、
懇意にさせて頂いている画家先生が以前それで病院に担ぎ込まれた。
画家先生曰く「スズメバチが部屋に入ってきたので叩いた。
それを灰皿に捨てる時に刺された。カミさんに言わなきゃと思って
一階に降りようと階段の所まで行ったら目の前が真っ暗になった」
奥さん曰く「旦那が二階から階段を転げ落ちてきた。すでに意識がなく
何が何だか分からなかった。
旦那の部屋の灰皿にスズメバチが死んでるのを見て状況を理解した。
画家先生曰く「救急車の中で体は動かないが意識はあった。救急隊員が話しているのも
分かった。救急車での搬送中にだんだん体が楽になってきたな、
と思うと救急隊員が騒いで呼びかけてくる。
そうするとまた苦しくなった。余計なことをする人たちだと思った」
画家先生は救急隊員に苦痛をもたらされたと思ったようだが、実は楽になってきたと
いうのはどうも死に近づいた様子だったらしい。
奥さん曰く「旦那の唇が明太子みたいになった。病院に担ぎ込まれると
ベットの上で両腕を振り回しながらV字腹筋を始めた。
看護師四人がかりでもV字腹筋を止められなかった」
画家先生曰く「俺の意思に反して体が勝手に動いていた。止められなかった。
凄い力が俺の体を動かしていた」
お二人の後日の会話を聞いてスズメバチは怖いんだと再認識した。
今でこそ笑い話になっているがその時は奥さんも顔面蒼白だったらしい。
スズメバチには気を付けないといけない。