ギリシャ
こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。
先日NHKラジオで ”ヨーロッパの9月危機” なんてのをやってました。
アナウンサーが論説者へ ”ヨーロッパの9月危機” について尋ねていたのですが、論説者は別に9月に危機が来る
わけじゃなく、ずっと危機は続いていると話してました。アナウンサーが 「それでも8月中は騒ぎが鎮静化していたようでしたが?」
と、聞き返すと 「8月はみんな夏休みをとってますから」 と論説者。
危機の最中に夏休みとは長閑なもんだな、と何だか可笑しくなりました。
ヨーロッパ各国の関係者はギリシャの処方箋より自分の休暇の権利を優先したのでしょうか?それともメディアには
夏季休暇と告げてその実連日会議に耽っていたのでしょうか?
論説者のその後の解説を聞くにつれ答えは前者かな?と思えてきました。結論から言うとギリシャは最終的には
ユーロ圏から外されるとの事でした。解説はそのためのソフトランディングの一環であって徐々にその方向を
周知させるものだという事でした。ギリシャをユーロ圏から外す方針が立っているのなら夏休みも有りかなと思いました。
そりゃそうですよね。所詮は他人事ですから。ユーロ残留組にとっては最小限の影響範囲で収めるというシナリオさえ
描ければいいわけです。彼らにすれば、怠け者を助けるのにこちらが血を流す必要はない、というのが本音でしょう。
しかし、ギリシャという国はすごいですね。ウソが記載されている申込書でユーロ圏に入ったようなもんです。
日本の官僚だったらそんな申込書は書かないでしょう。それに、ウソがばれた後の対応も悪びれた様子がうかがえません。
政治家の肝っ玉が大きいのか、それとも物事をあまり深く考えていないのか。日本だったら大変ですね。総理始め
大臣、官僚が1000回位頭を下げてお詫びするんでしょうね。よくある光景なのでリアルに想像できます。
”所変われば~” と言いますが、国民性も多種多様ですね。日本人って本当に偉いと思います。可哀想なくらい
真面目です。可哀想と言えばドイツも可哀想ですね。俗な言葉で言えば 「お前さん、儲かっているんだからもっと金を
出せよ」 って回りから言われてます。きっとドイツの国民は 「大きなお世話だ」 って言いたいでしょうね。だって、
ドイツ人が一生懸命稼いだお金ですから。
ユーロ圏 蟻とキリギリスや 今昔 。