ちょっと良い話
こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。
正月早々、我が家に珍しく気の利いた出来事が起こりました。
朝の出勤前の情景で有名なのは食パンを口にしながらスーツを羽織る
サラリーマンの姿ですが、これは時間に追われているんだという説明を省くのに
もってこいの絵ですね。
かくいう拙宅の朝もこれを地でいってます。私じゃありませんよ。上の子の事です。
毎朝カミさんから 「あんた!何回起こせばわかるの!もう6時過ぎてるよ!」
そうすると二階からドタドタと慌てて上の子が顔を引きつらせて降りてきます。
表題の 「ちょっと良い話」 というのは、そんな中にあった出来事です。
上の子が電車に乗り遅れると朝練に間に合わなくなるのでカミさんは
子供のバックや弁当、着替えを玄関に持ってきたりしていたそうです。
その時子供の靴が揃っていなかったのにカミさんが気付いてちゃんと靴を
揃え直したんだそうです。もちろん小言を添えてです。
そしたら、バックに弁当や着替えを詰めていた子供が 「ありがとう」 と
カミさんに言ったんだそうです。
その晩、私が帰宅するとカミさんがその時の話をしだして、「あいつ、こんな事
言ったんだよ。偉いよね。さりげなく ”ありがとう” って言えるの」 と言っていました。
さらに、「私にはそういうDNAはないからあんたのDNAだね」 とも言っていました。
私は否定しませんでした。 「実は俺もそれを心がけているんだ。でも俺の
オリジナルじゃない」 とカミさんへその訳を話しました。
私の浪人時代の仲間にAというのがおります。けっして出来は良くありません。
私と同じくらいのCPUでした。ただ、Aが偉かったのは 「ありがとう」 という
言葉をさりげなく使っていた事でした。
コンビニで商品を受け取る時 ”ありがとう” 、食堂で注文した物が座席に
運ばれてくると ”ありがとう” 、テスト中に答案を見せてやると ”ありがとう” 。
17、18の子供が使う 「ありがとう」 なのにごく自然に感じられたんです。
”これは格好が良いぞ、頂きましょう” とばかり、この頃から私も始めました。
門前の小僧習わぬ経を読むではありませんが、うちの子にもそういう私の仕種が
知らず知らずの内に身に付いたのかもしれません。
そんな話をカミさんにしました。
そしたら、「ふ~ん、私もやろっと」 とカミさんは言っていました。
我が家に起きたちょっと良い話でした。