将棋の考え方
こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。
最近仕事に追われていてなかなかブログに手が届きません。
仕事に追われていると言えば聞こえは良いですが、忙しさの内訳は商品が売れて
忙しいというのではなく新商品の開発に取られる手間と新規の得意先への
フォローで時間を割かなければならないという、いわば事務的・人的な
忙しさです。売れて売れて忙しいわけじゃあないんですね。
昔、先輩から 「時間は工夫して作るものだ。でないと時間は取れない」 と
言われたのを思い出しています。私は時間を作る工夫が足らないようです。
時間が有る、無いの捉え方で感心するのは将棋の世界です。
プロ将棋の棋士は局面が忙しい場面で 「まだ一手ある」 とよく言います。
将棋は自分の手番と相手の手番で交互に指される戦いですから自分の手番が
来たら指さなければなりません。
でも、プロ棋士は自分の手番を 「まだ一手ある」 と言うんですね。
これって凄いと思います。一手しか指せないのに 「まだ一手ある」 と言うんですから。
この考え方は ”人間は心持ちなんだ” というのを端的に表していますね。
俗に言う 「あと1日しかない」 じゃあなくて 「まだ1日ある」 の思考回路ですね。
ちなみに、将棋の世界で 「まだ一手ある」 と言う時は大体に置いて自分が
不利になった時に使う言葉です。このままだと次の相手の手番でこう指されてしまう、
そうすると自分の劣勢がはっきりしてしまう、というのが分かる時に使う言葉です。
将棋は相手がいる競技ですからこの自分の手番で自分以上に相手が困る手を
指せば良いわけです。
そこで 「まだ一手ある」 。 これは格好良いですね。