ツバメの巣が落ちた!
昨日の事です。
8時頃植え込みに水をやりに行くとツバメの巣がありません。 えっ、と思って下を見ると
雛が4匹コンクリートの上に並んでいます。その回りに親が2匹途方に暮れている様子。
巣が落ちた!
さあ大変!このままでは猫やカラスにやられてしまいます。
従業員と相談して元の巣の辺りにバスケットを取り付ける事になりました。
バスケットを設置後、その中に雛たちを入れようと従業員総出で雛を捕まえに行きました。
逃げる逃げる。まだ飛べないもののけっこうすばしっこいんです。
3匹は捕まえたのですがあと1匹が行方不明。方々探しましたが見つかりません。
取りあえず3匹をバスケットに入れて様子を見ていました。
そしたら親が寄りつかないんですね。もう3時間くらい経ちます。
このままじゃあ雛が死んじゃう!
急いでネットで調べてみると、巣が落ちた話がけっこう載っていて段ボールの仮小屋でも
親が餌をやりに来るとありました。ただ、設置した人工巣が大きかったり深かったりすると
親が来ないともありました。
バスケットが大きいのか深いのか疑問にかられ、バスケットを斜めに角度をつけてみました。
そしたら親ツバメが来たんですね。
”良かった” と思って見ていると巣のすぐ上までは近づくのですが
そこでホバリングしたまま立ち往生です。
やはりバスケットじゃあダメなのでしょうか?
従業員が小さな段ボールを見つけて来ました。これなら底も深くありません。
再度その段ボールを設置しました。
雛たちは弱っているのか怯えているのか騒ぎませんでした。
少し様子を見ていると、また親ツバメが2匹コンクリートの上に来ています。
”?” と思ってじっと見ていると、植え込みの中から行方不明だったもう1匹の雛が
出てきました。どこにいたんだろう?
ともあれ、段ボールの巣に入れて様子を見ました。
人工巣が珍しいのか雛を心配しているのか会社の近くにいたツバメ達が
入れ替わり立ち替わり巣の上でホバリングしていきます。
でも、雛たちは顔を出しません。
そんなツバメ達のホバリングが続いていたある時、雛たちが騒ぎだしました。
それと同時にスーッと親ツバメが寄ってきて雛に餌を与えました。
感動でしたね。
ちょうど営業から帰ってきた従業員が ”あっ餌をやってる!” だって。
みんなに見守られて幸せなツバメですね。
それからは親ツバメが餌をやっているようです。
時にもう3時くらいでしたか。暑い中よく水も餌もなく生きていてくれました。
それにしても雛たちはよく自分の親がわかりますね。私達には区別がつきません。
親じゃないツバメのホバリングには見向きもしないんです。
今朝、植え込みに水をやりに行くともう何事もなかったかのように親ツバメが雛たちに
餌を運んでいました。
雛たちが巣立つのが楽しみです。