フランス人のお客様

モツ煮家店主のブログ

こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。

今年の冬でしたか、金髪の外人さんが来店してくれました。30~40歳くらいの男性の方です。

私を見ると立ち止まって 「こんにちは」 と頭を下げて挨拶されました。ちゃんと腰を折っての

挨拶でした。とっさに私も腰を折って応えました。

流暢に日本語を話されるので 「お国はどちらですか」 とお聞きすると 「フランスです」 とおっしゃいました。

弊社の ”生大福” を買いにいらしたとか、他にお仲間さんがいるのでいろいろと教えてほしいとの事で

”生大福” の種類や賞味期限を説明させて頂きました。そのうちに世間話になり、ちょうど日本では

東電原発の騒ぎがありましたのでそんな話題になって、フランスも原発が多いので人ごとではないと

おっしゃっていました。

日本語の受け答えもさることながら、話の内容も時事問題から政治の関係までしっかりと

話されていたので、学校の先生か外交官か商社の方か、何にしても学識のある方のように

お見受けしました。

そのフランス人の方がおっしゃっていた話の中に、「国会議員の資質はどの国も同じ、

フランスも変わりません。ただ、日本の国会議員はちょっとレベルが低い」と話されていました。

「ちょっと」というのは私を気遣ってくださった感じでした。

”いろんな事知ってるなー” 、この人は何の仕事してるのだろう?” と不思議に思いました。

少し経ってからその方がお仲間さんを連れて買い物に来てくれました。お仲間さんは大学生か

20代くらいの社会人の感じでした。男性も女性もいらっしゃいました。お仲間さんへ弊社の商品を

フランス語で説明してくださっていました。フランス語を間近で聞いたのですが、

フランス語って綺麗ですね。耳障りな発音がありません。

私が 「フランス語は綺麗ですね」 と言うと 「日本語もフランス語と並んで世界の中で発音が綺麗な

言葉に入っていますよ」 と言われました。

「はーそうなんですか」 と答えはしたものの、お世辞かな?本当かな?と不思議に思いました。

帰り際に、玄関からこちらへ向き直って 「失礼します」 と、また腰を折って頭を下げられた時には

何だか私達のお株を奪われたようで ”やられたー” と感じもしましたし、素直に感心もしました。

他国の文化に通じている方がいらっしゃるのですね。

そうそう、フランス語で思い出しました。学生時代にフランスに行った時の事です。

あるお店で店員さんに尋ねるとフランス語の答えが返ってきました。何を言っているのかわからなかったので

かたことの英語で 「英語で話せるか?」 と話しました。そしたら店員さんが英語で話してきてくれたのですが

その言葉もわかりません。それもそのはず、私は英語なんてしゃべれないんです。何で ”英語で話してくれ” なんて

言ったのでしょうか?恥ずかしい。

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