鉄板流
今年の名人戦は羽生さんが勝ったんですね。
ここのところ色々と忙しくて世間から取り残されているようです。
負けた森内さん、難攻不落の鉄板流ですが残念でした。
なぜか私の頭の中では羽生さんと森内さんが吉川三国志の諸葛亮と司馬懿に
重なっています。
軽快な羽生マジックの諸葛亮と堅固な渭水の砦に籠る司馬懿。
そんなイメージからだと思います。
私は羽生マジックよりむしろ堅牢な渭水の砦を彷彿とさせる
森内鉄板流の重厚な構えに惹かれます。
まあ、私の性能からいって緻密に計算されたビックリ仰天の羽生マジックの矢は放てませんね。
性格的にも石橋をたたいて渡る部類の人間です。
野球で言うと、ノーアウトランナー1塁なら当然送りバント。
ワンアウトランナー1塁でも送りバントです。
見ていて面白みのない野球でしょうね。
長嶋監督のような劇場型の野球ではありません。森、広岡監督のような管理野球が好みです。
観客はつまらないでしょうね。
しかし、森内さんの将棋は面白いですよ。
終盤戦で自陣に「これでもか!」と言わんばかりに金打ちなんかされると
相手はもう戦意喪失ですよね。手も足も出ません。
思わずこっちが「うー、」なんて唸っちゃいます。
棋風ですね。棋風。