整理整頓された部屋

モツ煮家店主のブログ

こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。

表題は弊社の事務所や私の自宅の部屋を表した言葉ではありません。

むしろ、私に関係している部屋というのは整理整頓とはかけ離れた表現が必要となります。

実は、弊社の事務所を綺麗に掃除したくて機会を窺っているのですがなかなか実行に移せません。

こんな事は当人のやる気の問題で、出来る人間ならとっくに済ませているでしょう。

なんとか年内に事務所を綺麗にしたいのですが、まったくもって物置部屋と化しているこの事務所のこと、

私の試算によると三日では終わらない状態であろうと推測されます。

部屋の様子にも色々あるそうで、以前何かの本で朝廷だか公家だかの部屋の様子が描かれている

場面がありました。朝廷の部屋というのはとにかく何もないのだそうです。絵もなければ飾りもない。

調度品はおろか机すらないと書かれていました。朝廷で基本とされていたのは清楚、森厳といった

身の引き締まる厳かな様子だったらしいですね。

それとは別に、武士のお宅はもっと実用的で机あり、箪笥ありでテレビなどでよく見るそれは壁に槍などが

掛かっているのを見かけますね。また、町人の家などは私の家と同じであちこちに雑然と仕事の道具や

家財が散乱していたようです。

私が注目しているのは、この ”朝廷の部屋” でありまして、もしも弊社へ社用のお客様が見えて

朝廷の部屋よろしく弊社の事務所へ通されたなら、これは見物だと密かな楽しみとしております。

実際には机がなければ事務の役にもたたず、机の上にはパソコンも必要で、カレンダーもなければ

日取りもきめられはしないでしょう。なので、最低限の必需品のみが置かれている状態を目標としております。

ただ、一番肝心なのは当人がいつ重い腰を上げるかという問題で、現在のところは富士山のすそ野に立ち

遙か真上に見えるその頂上への制覇困難な状況に腕組みをして思案しているといったところです。

いつでしたか、ある得意先へ所用でお伺いすると、そこの親方が事務所がきたないといって掃除されて

いました。その親方は他の従業員を尻目に私に向かって 「事務所は常に整理整頓されていないと

いけない。何かあった時に他人が事務所に入って綺麗な事務所であれば、”このミスは偶然の出来事

だな” と感じてもくれるが、きたない事務所に通されたら、”起きるべくして起こった事だ” と思われて

しまう。事務所というのはその会社を映す鏡だ」 とおっしゃっていました。

私は他の従業員の手前その話を肯定するわけにもいかず、 「耳が痛いです」 とだけ答えましたが

なるほどそういう効用もあるのかと感心したのを覚えています。

だからといってそういう意味合いで弊社の事務所を掃除しようと考えているわけではなく、

この事務所の場合は単に掃除をしなければならない状況に陥っているというのが真実かと

思われます。

さて、年内に片付くかどうか。もう少し腕組みして考えてみたいと思います。

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