米長先生
こんにちは、谷川岳のもつ煮、竹内です。
前回、将棋の事を書いたら米長先生を思い出しました。本当に惜しい方を
亡くされたと思います。いつも明るく冗談をまじえながらのトークはとても楽しかったです。
解説で米長先生が出ていると、対局の他に先生の解説も聞けるので
ふだんの対局よりも楽しみが倍増されていました。
”泣いてから強いのが米長将棋” とか、”泥沼流” とか呼ばれていた
先生の最後まで諦めないしぶとい棋風がもう見られないのかと思うと
残念でなりません。
昔、先生がインタビューされていた内容が雑誌に載っていて、その中で
「最善手がわかっていてもあえて次善手を指す事もある」 とおっしゃっていたのには
驚きました。確かあの雑誌には、「その次善手の方が相手の動揺を誘うから」
というような事が書かれていたと記憶しています。
米長先生は盤面だけでなく相手の心理にも働きかけているのを知って
当時感心していたのを覚えています。
私自身がスマートな生き方をしているわけではないので米長先生の ”泥沼流” は
是非学びたい人生観ではあります。
まあ、ああいうのは米長先生のように粋に生きていた方がするから良く見えるのかも
しれませんが。
米長先生のご冥福をお祈り致します。